より高品質で高耐久な環境に優しい印刷

プラズマ前処理は幅広い素材の表面印刷におけるインクの密着性を大幅に高め、従来の方法では印刷が困難または不可能な素材にも鮮やかで持続的な効果をもたらします。Plasmatreat GmbHは、2023年3月14日から16日までミュンヘンで開催されるInPrint(ブース番号:2340)にて、プラスチック・金属・ガラス等の難接着・難印字の基材への高品質印刷を可能にする、効率的で環境に優しい特殊前処理を実演します。大気圧プラズマ技術の世界的マーケットリーダーであるプラズマトリートは、欧州を代表する印刷技術の産業見本市にて、ほぼすべての素材に対応する革新的な表面処理を披露する予定です。

 

理想的な印刷画像は、基材の特性に関わらず、色鮮やかで、不必要な余白やピンホールが無く(高カバレッジ)、高耐久であることが求められます。しかし、材料の特性上、印刷が難しいケースが少なくありません。所定の表面品質を得るため、環境に有害な化学的な前処理法に頼ることになるため、多くの企業が従来型の溶剤系インクや接着促進プライマーの使用を避けたいと考えています。

ここで新たな選択肢となるのがプラズマ技術です。プラズマはあらゆる問題を解決します。

プラズマトリートのOpenair-Plasma®およびPlasmaPlus®テクノロジーは幅広い基材の前処理工程でVOCフリー化を進め、UV硬化型デジタル印刷の導入を可能にします。UVインクの使用は印刷工程の効率を高めることができます。インクが急速硬化するため、エネルギーを大量消費する乾燥機を多数用意する必要がなく、表面加工までの待ち時間を最小化できるためです。同時にデジタル印刷の特徴である小ロット品、個人グッズ、カスタマイズグッズの製造も効率的に行うことが可能です。

 

プラスチック:リサイクル素材にも鮮やかな印刷が可能

印刷業界ではPPやPEなどの安価な標準プラスチックへの印刷が特に大きな課題となっています。印刷を非常に難しくしているのがプラスチックの表面エネルギーの低さと、それに起因する濡れ性の悪さです。Openair-Plasma®前処理は基材の表面エネルギーを高め、濡れ性を大幅に改善します。

処理の結果、印刷インクの密着性が大幅に高まり、持続性と耐摩擦性に優れた密着性が確保されます。この方法で的を絞った前処理を行えば、ペンや歯ブラシ、コンピューターのキーボード、スイッチ・ディスプレイ等の自動車部品、再生材を使用したカップまで、幅広いプラスチック製品に高品質で耐久性のある印刷が施せます。

さらに、再生プラスチック材の印刷では、原材料が必ずしも完全に正しく分類されているとは限らず、材料品質のばらつきによる印刷の難しさから、プラズマ技術が特に重要になります。ここでも効果的なソリューションを提供するのがOpenair-Plasma®です。プラズマトリートはInPrintで再生PP製の「しわの寄ったカップ」を展示し、このソリューションを披露します。接着助剤なしでカップにUVデジタル印刷を行い、極めて高品質で耐久性のある印刷を実現しています。

 

プラスチックへの印刷例

金属やガラス:PlasmaPlus®で効果を高める

無極性のプラスチックとは対照的に、金属とガラスは元来、表面極性を有します。その金属とガラスに施された印刷を、温度変化や環境の影響などから守るのがPlasmaPlus®プラズマテクノロジーです。

PlasmaPlus®テクノロジーが印刷効果を最大限に引き出し、場合によっては印刷工程そのものを最適化します。印刷直前の表面にPlasmaPlus®コーティングの超薄膜PT-Printを施すと、基材への化学的な前処理や追加のプライマー処理 が不要になります。乾式プロセスであるため表面処理後速やかに次工程に移ることができ、印刷インクが金属・ガラス基材に直接、恒久的に密着します。溶剤系インクや化学的な前処理 が不要なプラズマは、持続可能で費用対効果の高い製造プロセスへの道を開きます。

プラズマを活用した各種アプリケーションは、多くの異なる産業分野ですでに成功を収めています。金属加工産業を例にとれば、製缶工程で成形前の大きな金属表面や印刷前の完成品に前処理が必要な場面でプラズマが活用されています。自動車産業においても、ステンレス鋼やクロムといった金属部品へのインク塗布でプラズマが高い成果を上げています。ガラス製基材についても、幅広い分野・産業でプラズマ技術の価値が実証されています。化粧品業界では香水瓶への高品質印刷に、製薬・医療業界ではガラス製医療機器への耐摩耗印刷に、また太陽電池業界ではガラスモジュールへの導電性UVインク印刷にプラズマが使われており、印刷自体がモジュール機能に不可欠な要素となっています。

 

プリント例
プラズマトリートのOpenair-Plasma®表面前処理は、印刷アプリケーションに鮮やかな色彩、鮮明な画像をもたらし、品質の長期保持に役立ちます。

平面処理に最適なOpenair-Plasma®ノズルPFW100

プラズマトリートが提供する新型プラズマノズルPFW100は、高速・広範囲処理に対応し、平らな部品や表面の印刷前処理に最適なノズルです。特に薄いプラスチックフィルム等の熱に弱い素材や不織布等の繊維の前処理を得意とし、ガラスや金属表面の洗浄にも使用できます。PFW100プラズマノズル1本につき処理幅100mm、最大200mm/分の相対速度でムラのない前処理が可能です。処理幅は、複数のノズルをモジュール式に配置することで柔軟に変更できます。

 

オンサイトテストに素材サンプルをお持ちください

アプリケーションごとにプラズマトリートが特別カスタマイズした適切なプラズマ装置と最適なノズルを使用することで、難しい素材や形状に印刷する際の問題が解決する可能性があります。

InPrintにお越しのお客様は、この革新的な技術が自社の問題の解決策になり得るか、プラズマトリートのブース(番号2340)で是非お確かめください。お持ちいただいたサンプルを大気圧プラズマ技術の専門家がブースで直接テストし、その場で初期評価を行います。

「プラスチック、金属、ガラスなど、印刷が難しい素材には、プラズマ技術にデジタル印刷と特別開発のUVインクを組み合わせて使用するのが環境にも優しく効果的な方法です。要求の高い印刷業務に対して、プラズマが万能な解決策になるかもしれません」 (Plasmatreat GmbH国内販売責任者Joachim Schüßler) 

 

 

 

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